冬の九州旅行と言えば温泉が欠かせない

日本は温泉大国なので全国各地に温泉があります。九州は特に温泉が密集しているエリアなので、様々な選択肢があります。温泉はいつ入っても心地良いものですが、やはり冬の温泉は冷えた体を温めるので大変人気があります。

そんな九州の温泉で、絶対に入っておきたい温泉はもちろん、知る人ぞ知る温泉も含めて紹介していきます。

別府温泉は外せない

別府温泉は、九州のみならず日本が誇る温泉であることに間違いありません。別府市という街全体が温泉地になっていますし、総湧出量は日本一です。更に放射能温泉を除く全ての泉質が市内に湧出しているというのは、他では考えられないです。

別府温泉は、正確には別府温泉郷や別府八湯という呼ばれ方をします。別府八湯、つまり市内に八つの温泉地があるということです。別府八湯の中でも特に規模が大きいのは別府温泉北浜の大型ホテル群と湯煙で有名な鉄輪温泉です。

北浜エリアのホテル群は個人客はもちろんツアー客にも人気で、目の前の海を眺めながら入浴することができます。豊富な湯量を生かして掛け流しされている宿がほとんどで、湯が新鮮です。鉄輪温泉は北浜エリアから九州横断道路を少し上がった場所に湧いています。

源泉温度が非常に高く100℃近くあります。それ故に鉄輪温泉の各所で湯煙が上がるのです。とろみのある泉質が特徴で、美肌効果のあるメタケイ酸が豊富に含まれています。温泉の蒸気を利用した蒸し料理があり、宿の食事で提供される場合もありますし自分で蒸すことも可能です。

その他にも白濁硫黄泉の明礬温泉や絶景で有名な観海寺温泉など別府八湯の魅力はたくさんあります。中でも市内に100を超える共同浴場は見逃せません。共同浴場は主に地元住民の為のお風呂ですが、観光客も利用できます。

地元住民との会話を楽しむと旅情が深まりますし、満たされている温泉も掛け流しで使われています。

湯布院も見逃せない

別府に行ったのであれば、すぐ近くにある湯布院温泉も見逃せません。別府温泉から由布岳を超えると到着するからです。湯布院温泉も別府温泉に負けない知名度を誇りますし、もしかしたら雪見温泉も可能です。湯布院温泉は山の中の温泉なので、冬は真っ白になることもあります。

周囲に雪がなくても湯布院温泉のほとんどの場所から見える由布岳は雪化粧しているので、雪見風呂のような感覚で入浴できます。泉質は単純温泉がほとんどですが、中には珍しいコバルトブルー色の温泉もあります。団体旅行というよりも二人旅や一人旅に向くような小規模宿が多く、温泉街もお洒落な雑貨店や小料理店が並びます。

別府温泉は駅近くに歓楽街が形成されているので男性的な温泉地と表されることも多いですが、対して湯布院は女性受けが良い温泉地と表されます。冬の湯布院で特に注目したいのは朝霧です。前日の天候が晴れで、夜に急激に気温が下がって更に当日が無風の晴天であれば見られます。

自然現象なので絶対に見られるものではありませんが、狭霧台展望所から眺める朝霧は感動できます。

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白濁硫黄の霧島温泉郷

鹿児島県の霧島温泉郷は白濁の硫黄温泉と豊富な湯量が特徴的です。温泉地に近づくに連れて強くなる硫化水素臭は、温泉気分を盛り上げてくれます。ダイナミックなのは霧島ホテルの硫黄谷庭園大浴場です。まるで温水プールのような広い空間に満たされるのは、全て温泉です。

硫黄泉なので浴室内には硫黄の香りが漂い、湯は白濁しています。宿泊客はもちろん、日帰り入浴でも気軽に利用できます。霧島唯一の展望大浴場を持つ霧島観光ホテルも見逃せません。展望大浴場からは鹿児島県のシンボルとも言える桜島を眺めることができます。

霧島は山の温泉ではありますが、そんなに雪が積もるエリアではありません。もちろん降雪はありますが、少し白くなってすぐに溶けてしまうことの方が多いです。なので、雪見風呂は難しいかもしれませんが霧島から眺める桜島は絶景の一言です。

砂湯で有名な指宿温泉

指宿温泉は鹿児島市の更に南に位置しているので、雪見温泉はほぼ期待できません。しかし、南国の気候なので冬でも過ごしやすいです。指宿温泉と言えば砂湯が欠かせません。砂浜を掘ると温泉が染み出てくるほど温泉資源や地熱に恵まれているので、それを有効活用したのが砂湯です。

ホテルや日帰り入浴施設で体験できますが、専用の服に着替えて仰向けになり、その上から砂をかけられるというものです。砂には重みがあって最初は苦しいかもしれませんが、血流が促進されて一気に体が温まります。大体20分程度そのまま過ごすと、汗が大量に流れて老廃物が出ます。

背中が熱くなってくるのでそのタイミングで砂から出るか、体がきついと感じたら自分の判断で中止します。血流が改善されてデトックスできますが、それだけ体にかかる負担も大きめなので体調が悪い場合は無理に砂湯をしてはいけません。

砂湯が終わったら体に付着した砂を落とし、上がります。体のポカポカが長時間続くので、寒い冬こそ有難みが大きくなります。

落ち着いた雰囲気の黒川温泉

黒川温泉は熊本県に位置する温泉です。元々は湯治客を中心とした静かな温泉でしたが、急速に人気が高まった温泉です。自然豊かな環境と良好な泉質が多くの人に受けて、人気温泉ランキングの上位にランクインしています。

黒川温泉には湯巡り手形というものがあり、一つの手形で三つの宿のお風呂を体験できます。それぞれの宿で源泉が違いますし、館内やお風呂の雰囲気も異なるので非常に人気があります。近くにはスキー場があり、冬は降雪が予想されるエリアです。

なので雪見風呂が実現する可能性は高いですし、更に幻想的な雰囲気になります。

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炭酸泉の長湯温泉

大分県の長湯温泉は、これまで紹介した温泉地よりも知名度的には低いかもしれません。しかし、長湯温泉は温度の高い炭酸泉で全国的にも希少性が高いのです。鉄分の影響で茶褐色に濁っていて、炭酸の影響でポカポカとした浴感があります。

炭酸は血管を広げる作用があるので温まりやすいですし、それだけ老廃物を流してくれます。昔ながらの湯治場の色が濃くて、観光スポットや飲食店はあまり豊富ではありません。ただ、温泉の質に関しては申し分ないですし大分市から車で一時間程度なのでアクセスも難しくないです。

小規模宿が多く、共同浴場や日帰り入浴施設もあります。